初心者からのFX;円キャリートレード
前回ご紹介したFXのスワップポイントが、異なる2通貨間の金利差を利用して金利差益を得る方法でした。こうした金利差を利用した取引において、超低金利政策をとる日本円は利用されやすい通貨といわれています。今回はこうした日本円を利用した『円キャリートレード』について簡単にみていきましょう。
【初心者からのFX~円キャリートレード】
日本円の金利は、海外の通貨と比べて格段に低くなっているのが現状です。こうした低金利の日本円を調達して、外国為替市場で米ドルや豪ドルといった金利の高い通貨に交換し、その国の株式や債券などに投資、運用する取引を円キャリートレードといいます。
円キャリートレードは「円借り取引」とも呼ばれ、金利差益が見込める上に投資運用益も期待出来ます。日本円を調達して米ドルで運用して、再び円資金に戻す場合、円安ドル高になっていたら為替差益も期待出来るため、二重・三重で収益を得ることも可能な手法となっています。
外国為替証拠金取引の金利差をうまく活用して行われることが多く、端的にいうと金利水準の低い通貨で調達し、その通貨を高い通貨に転換して利ざやを稼ぐスワップも円キャリートレードの手法の一つです。FXでは高金利の通貨を買って低金利の通貨を売るとスワップポイントが付与されるのは前回ご紹介したとおりです。
FXの初心者の方の場合、短期売買で為替差益を狙っていくよりもスワップ運用をした方が成功率は高くなると云われています。
初心者からのFX;FXの仕組み#1
外国為替証拠金取引の仕組みについて、初心者にも分かりやすい説明を試みてみましょう。
まず、FX初心者が疑問に思うのが、お金の売買で利益が出る仕組みではないでしょうか。
『お金でお金を買って、それを売るとどうして利益が出ちゃうのか……反対に損するのはどんな時?』
【初心者からのFX~FXの仕組み】
◆為替差益(為替差損)
日本円で外国通貨を買って売る場合、為替レートに従ってまず外国通貨を買います。例として「日本円/米ドル;100円」の場合を考えてみましょう。10万円の元手で米ドルを買うと……
<計算式>100,000円 ÷ 100円 = 1000ドル
手元には1000ドル手に入る事になります。その後為替相場が変動して「日本円/米ドル;105円」になったときに日本円に戻すことにしました。
<計算式>1000ドル × 105円 = 105,000円
もともとの資金が10万円だったわけですから、差し引き5,000円増えた計算になります。これが「為替差益」と呼ばれるものです。逆に「日本円/米ドル;95円」になった場合には、差し引き5,000円減りますが、その際は「為替差損」といいます。
外国為替で利益が出る基礎の基礎の仕組みがこの為替差益と云われるものです。この仕組みは、外国為替証拠金取引(FX)に限らず、外貨普通預金、外貨定期預金など外貨取引全般で発生するものです。
次回はFXの仕組みとして、通貨の金利差を利用した「スワップ」と呼ばれるものをご紹介します。

